【実体験】歯科技工士の実態 ー再就職での仕事編その3ー

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時雨です。@shig645

前回、再就職先での限界を感じたお話をしました。

今回は【弾けてしまった私】がどのような行動を取ったかを綴りたいと思います。

 

ついに我慢の限界が来た。
もう何もかもどうでも良くなった。

分かりやすく、簡単に言うと・・・グレました。

医療従事者にあるまじき、金髪にしてやりました。
これは自分の意志で行ったことですが、
現在の不満を表したもの。

また技工所に対する抵抗を込めて髪を染めました。
人生で金髪にしたのはその時だけです。

当然、周りは時雨が乱心したか!?
何事か!?と騒然。

私、これでも仕事は出来ていた方なんです。

実際、資材の発注や管理など気配りができる人じゃないと出来ないことも行っていました。
それは現在の製造業でも、問屋といった商社との折衝で活かされています。

性格も真面目さを通していたし、電車の遅延以外での遅刻はしたことがなかった。
同僚である専門学校の同期には、色々と愚痴をこぼしていた。

会社はそんな私をまさかの手で引き留めにかかった。

なんと、異動されたはずのGLAYのTERU似である前所長をわざわざ私を引き留める為に召喚したのだった。

これにはさすがの私もビックリ。

仕事中に突然来訪されたので、
仕事が終わった後に一緒に当時いきつけのラーメン屋へ2人で行った。
あの時は、ごちそうさまでした。

そして、私を引き留める為に前所長が滞在しているホテルへ。
そこで『これからも君に、会社にいて欲しい!』

そうまっすぐ告げられた。
他にも今までの私の愚痴なども夜通しで聞いてもらい、
『辞めた後はどうするんだ?』とかそんなことも聞かれた。
私はお言葉に甘えてそのまま前所長と一夜を共にしました。

 

もちろん、何もやましいことはありません。

それでも。
私の意思は固かったんです。

突然辞めることはさすがにせず、引き継ぎの関係で3ヶ月は技工所に残ることにした。

その間に新人が入ってきた。
女性歯科技工士が2人入ってきた。

その2人が私の為に、‪“お別れ会”を開いてくれた。

気のせいか、その新人女性歯科技工士の1人が俺のことを気にかけていたようだったが・・・たぶん気のせい。

全然、浮かない気持ちの中でのお別れ会だった。

お別れ会があった当日の定時時刻。
私は技工所所員、全員の前で、

「今まで大変お世話になりました。ありがとうございました!」

そう簡潔に発言した。

唯一、後ろ髪を引かれたのが入社した要因が専門学校の同期の紹介であったこと。
同期には悪いことしたな。。
同期にも辞めないで欲しかったとは言われたんだけどね。

後から聞いた話なのだけれど。
前所長が社員の引き留めをしてまで辞めていったのは君だけだと言われた。

あの時の前所長は、本気で辞めて欲しくなかったんだな。
今ならそう思える。

こうして、前技工所を含めて約2年半ほどの歯科技工士として、医療従事者としての生活は終わりを告げた。

身体も心も疲労困憊。ズタズタのボロボロ。
在職中に転職活動なんてやる気力もなかった。

そんな失ってばかりの歯科技工士生活で唯一得られたことがあった。

それは、【m3.com】への入会権利だった。