時雨です。@shig645
以前、自己紹介の記事にて、
【歯科技工士はブラック業界】だと発言しました。
実際にはその通りで、
何も知らない方は強い使命感を持って従事していると思われていると私は感じています。
しかし、その実態は果たしてどうなのでしょうか?
まずは現状の話の前に私の歯科技工士としての経歴を記します。
私の歯科技工士専門学校でのお話
その前に歯科技工士についてのことを以下のサイトからご覧ください。
私は22歳の時に歯科技工士の専門学校へ入学しました。
歯科技工士の専門学校は、高卒以上であれば基本的に問題なく入学できます。
簡単な試験がありますが、私が入学した当時でさえ、
歯科技工士不足でした。
私は手先が器用な方でものづくりが好きだった為、
歯科技工士を志願しました。
その時にネットで歯科技工士の実態を調べていたら・・・
まず、目指していなかったでしょう。
私が通学していた歯科技工士の専門学校は全日制の2年制でした。
歯科衛生士の専門学校は3年制です。
歯科衛生士についてはこちらをご覧ください。
私の感覚からすると患者様の口腔内に触れること、
即ち人体に触れることがある為に歯科技工士よりも
学ぶことが多いと考えられます。
因みに、歯科技工士が患者様の口腔内に触れることは違法です。
歯科技工士は作ることは出来ても、患者様へ技工物(技工士が製作した人工歯等)を装着することは許されていません。
これは歯科医師法によって決められています。
歯科助手という職種がありますが、
ほとんどの医療行為は出来ないので目指すのであれば、
歯科衛生士を目指した方が将来は明るくなります。(収入面でも)
患者様の口腔内へ触れられるのは、
・歯科医師
・歯科衛生士
のみです。
それと、『医師』と『歯科医師』が何故分かれているのか?
それについてはここでは割愛させていただきます。
話を戻して・・・
私は2年間、過密な授業を頑張り、
歯科技工士の国家試験を切り抜け・・・
晴れて歯科技工士になれました。
学生時代は以下のサイトのことをやっていました!
他にも全部床義歯。
クラスプと呼ばれる義歯と天然歯(自分の歯)をつなげる針金のようなものも作りました。
私は義歯やクラスプがかなり苦手でした💦
他にも1つ1つの歯の彫刻を100本以上は作りました!
人の歯は智歯(親知らず)を除く、28本の形状を覚えなくてはいけません。
これはとても大変で、暇をみては歯のスケッチに励んでいました。
これはあくまで“基礎”であって、実際には型に石膏が流された『模型』を基に技工士は指示された技工物を製作します。
ここまで書いて行くと・・・
当時のことがフラッシュバックしてきますね。。
俺、頑張ったなぁ。
歯科技工士になる流れ
- 歯科技工士の専門学校に入学
- 卒業までに歯科の基礎知識や技能を身に付ける
- 卒業直前にある歯科技工士の国家試験に合格する
- 最寄りの保健所にて歯科技工士の登録手続きをする
もちろん在学中に就職先である技工所への内定を決定していないとマズイです。
人によっては技工所ではなく、
歯科材料の営業になった人もいれば、
歯科技工士の専門学校を辞めて芸術大学に行った人。
卒業後にアパレル業界へ行った人など・・
歯科技工を目指す人間はかなり変わり者が多いです。
私の学年にはいませんでしたが、
学生同士で付き合って子供が出来たからどちらも中退したという人もいたようです。
私の時代でも学校を中退する人は一定数いました。
ただ、入学金等が400万円もする事実を重く受け止めなければなりません。
そのお金は誰が用意したものか?
それを考えた方がいいですね。
学生時代は何故だか卓球台がある部屋があったので、
当時の同級生と教員も交えて卓球に励んでいました🎶
因みに歯科技工士の学生は常に白衣を着て講義や実習を受けます。
あの鳳凰院凶真が大好きな、白衣です。
当時はちょっとカッコいいかも!と思い、
当時付き合っていた彼女と学校へ行き、
白衣姿を見せたなぁ。
当時、シュタゲを知っていたら絶対にあのポーズをとっていただろうに!!!
本当に、こんな白衣でした。
シュタゲのことはまた後日、熱く語るとして・・・
こうして2年という短い間に歯科技工のイロハを学んだ私。
それがスタート地点にすら立っていなかったことを、
後で知る・・・。