時雨です。@shig645
今回は弊社のこと、業務内容を綴っていきたいと思います。
参考でいいますと、製造業の実に9割が金属加工。
残りの1割がプラスティック加工、
更に精密微細加工だと1%に満たないくらいにしか日本国内に企業はないそうです。(前社長談)
弊社の特色
弊社はプラスティックの切削、特に精密微細加工を生業としています。
100円均一にあるようなプラスティック製品は、
型に液状のプラスティックを流し込んで作るものです。
それ故に大量生産が可能になっています。
また、3Dプリンタのようにデータを作成し、
それを形状にする。
そういったこともプラスティック製造業の1つです。
では、他社と弊社では何が違うのか?
それを以下にまとめました。
・他社では真似できない精密微細加工
・正確な寸法出し、幾何公差の精度を出す
・他社では断られた微細な加工を実現
他社では真似できない精密微細加工
まず弊社で用いている数値の値はセンチではなく、
『ミリ、ミクロン』です。
数字で言うなら、[0.05]や[0.002]など非常に細かい数値を毎日のように見ているので、今では慣れました✨👍
因みに髪の毛は人によりますが、
『50ミクロン~100ミクロン』だそうです。
下記が参考サイトです。
髪の毛はまだ太い方で、髪の毛よりも細い物を作ったり、
穴を開けたりする加工をやっています。
加工は基本的には機械加工でCAD/CAMを用いた手法で、
図面と言われる他社から依頼された品物を作るためのレシピのようなものです。
また客先によっては3Dデータを用いてCAD/CAMでデータを作ったりもします。
1つ。プラスティックの特徴を言うと、温度変化に弱いです。
それ故に加工した製品でも温度変化は生じます。
その為、弊社ではエアコンを24時間起動させたままにし、
温度管理を徹底することで測定誤差を最小限にする工夫をしています。
正確な寸法出し、幾何公差の精度を出す
プラスティックが温度変化に弱いとの話はしました。
寸法変化は温度や湿度によっても変わります。
その為、弊社では加工直後と加工後24時間後の寸法を比較し、
どちらも図面の交差内に入っていればOKにしています。
プラスティックは手で持っているだけでも体温で温まるので、
プラスティックの精密微細加工はとても神経を使います。
(この大変さを伝えるのが難しい!!💦)
図面に幾何公差の記号がある場合にはそれらに従って製作します。
幾何交差については、以下のサイトに詳細が書かれています。
図面に幾何公差の記号が書いてある場合には、
幾何公差の記号の横に数値が書いてあり、
それがリミット(最大値)内に収めなければいけません。
ただし、
何も書いていなくとも、書かれていないことも読み取り、
気遣いや気配りがあるのが弊社の魅力でもあります。
求められている以上のことを付加価値として、
お客様に提供しております。
他社では断られた微細な加工を実現
どんなものを加工しているの?
とはよく聞かれますが、弊社は孫請けも承っている為、
果たして何に使われるのかも分からない製品もあります。
医療品でしたり、分析器に使ったり・・・
企業秘密の製品のため、製品のことは申し上げることは出来ません。
が、1つだけ言える商品があります。
それは、回転寿司に使われている寿司ロボットです。
シャリに使われるものや海苔巻きに使われるもの。
これらを弊社で製作しております。
他社ではとても採算の合わない製品やクオリティの違いで、
弊社の存在を知ったお客様からの見積もり依頼は毎日絶えません。
とても、ありがたいことです。
プラスティック加工で厳しい寸法精度を出すことだけでも、
同業他社は困難かと思われます。
そんな厳しいプラスティック業界に身を置く私は、
ヤマザキマザック製のINTEGREX i-100Sという機械を取り扱っています。
ヤマザキマザックに関してはこちら。
この機械があればあらゆる加工ができる。
そう言えるくらいの性能があります。
因みに価格は、いい一軒家が建つくらいはします。
私は入社して10年目ですが、まだまだ毎日勉強です。
先輩から学んだり、セミナーで情報を得たり。
ネットニュースで製造業のことを調べたり。
色々な所にアンテナを張っています。
最後に
如何でしたか?
製造業の説明はなかなかに難しいので、
わかりやすく説明できそうでしたら記事を更新するかもしれません。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!