帝王切開出産だと1週間は入院できた。
もちろん、加入している医療保険も適用になり、
そのお金は後日受け取れた。
出産に掛かった費用、
入院時に掛かった費用は『0円』でした。
俺は毎日、仕事が終わったら妻のいる病院へと行った。
子供と同室になってからは、妻の知人が来てくれて、
出産祝いやお金もいただいた。
バンドのメンバーからは、“おめでとう”の写真が。
前社長からも『おめでとう』と祝って貰えた。
前社長にとっても娘の子供、孫という存在は違う様で、
妻の男きょうだいは既に結婚していて子供もいる
故に初孫ではないんだけど、そこは違った感情が芽生えるみたい。
孫を抱く姿は、いつもの【巌】ではなく、
普通のおじいちゃんだった。
そんなこんなであっという間に退院することになった。
妻は実家に里帰りすることになっていた。
互いの実家は同じ市内にある、会社も同じ市内。
それ故に『里帰り』というのは我が家には関係のないこと。
俺は自分の親よりも義父と会っている時間の方が長かったなぁ。
子供を連れての退院に当たっては事前に準備はしていた。
- 車にベビーシートを装着済み
- 出生届、児童手当、マル乳の申請などの準備
- その他、着替えなど諸々
まずは役所で各書類の手続き。
妻は子供を抱えながら待って貰っていた。
因みに名前は男の子の場合と女の子の場合と、
それぞれ決めていたので悩むことはなかった。
子供の名前は夫婦で決めた。
一度自分たちの自宅へ帰り、荷物を持って妻の実家へ。
そこからは、俺とペット、妻と子供と妻の両親の。
それぞれの生活が始まった。
つづく。